築山殿
大河ドラマの聖女っぷりにはちょっとうんざりして見ていたけど、ネットニュースにあるように、築山殿って本当に悪女だったのだろうか?
この人についてあまり詳しくないからwikiで記事を見てみたけど、医者と密通しただの、武田と通じただの書かれている。それが原因で死罪を下されたとか。密告したのは織田家から来た五徳姫だとか。
嫁の密告。本当かどうかちょっと疑ってしまう。
性格についても良い事は書かれていなかった。ただ、嫉妬深い、とよく評されるみたい。
なんか、ふと築山殿側に立って考えてしまった。
名門今川家の重臣の娘として育ち、結構栄えた駿河城で育った彼女。きっと雅な生活を過ごしてたのだろう。
それが松平という、田舎の豪族レベルの松平家に嫁ぐことになる。
そして今川家を離反。当時田舎の三河へ行くことに。
父は裏切りを疑われ切腹したとか。
友達も顔見知りもいない田舎。友達、顔見知りのいる国へ侵攻する夫。居づらかっただろうなあ。辛かっただろうなぁ。
そして夫とは別居。
夫に、今川を裏切り義父に迷惑をかけ後ろめたい気持ちがあったのかも知らない。単に好きでなかったのかもしれない。
妻側としては、慣れ親しんだ今川を裏切った夫のそばに居たくなかったのかもしれない。夫が別の女に手を出し始めたのも原因かもしれない。
自分だったら、そんな状況に置かれて伴侶の側にいられるか?
いたくないなぁ。
顔を見たくもないだろうなぁ。
きっと憎んでしまうだろう。これで平然としていたら、それこそ聖女だよ。
仮にだけど、築山殿が冤罪だったらと考えてしまう。
雅な町から田舎に転居。
父は夫の裏切り行為のせいで死罪。
夫と別居。その夫は別の女とイチャイチャ。
息子の嫁から、医者と浮気、裏切り等身に覚えのない話を周囲に広められ、自分の言葉は信じてもらえない。
そして死ねと言われたのだとしたら…。
だとしたら悲しすぎる。けど、ありえそうと思えてしまう人の社会は怖い。
築山殿が本当に武田と通じようとしたのか、ただの讒言だったのかはわからない。
けど、本当に武田と通じようとしてたとしても、彼女の境遇を考えると、そうしたくもなるんじゃないかなぁ、とかつい思ってしまった。