~単純な方が人生楽しく過ごせるのかもしれない~
日曜の朝、4時頃目を覚ました僕は軽く散歩することにした。
窓から入るまだ熱されてない涼しい風と、耳に心地よく聞こえてくる虫の静かな鳴き音をもっと体全体で感じたいと思ったためであり、書籍をダウンロードするためアマゾンギフトカードをコンビニに買いに行きたかったためでもある。
玄関を出た途端、清々しい朝の空気が体を包む。
香りがするわけでもない空気を吸って清々しい気持ちになり、車が風を切る音も聞こえない、虫が生を営む音しか聞こえない町を歩いていく。
歩きながら、そういえば、と以前読んだ運動脳という本を思い出す。
その中に、「運動をすることで脳の機能が向上し、記憶力がよくなりストレスにも強くなる。ちょっと心拍数が上がる程度の運動でも効果がある」と書いてあった。
さっそく感化され、歩幅を広げ、速度を上げてみる。それだけでも体にいいことをしている気がしてちょっとした満足感を覚えた。
朝から体に良い事をしているな! ‥‥みたいな。
用水路沿いに水が石を撫でて流れる音に心を癒され、朝も早くから井戸端会議をしている婆さんの世間話に耳を傾け、コンビニに着き、ギフトカードの他に欲しくわけでもないのにちょっとしたお菓子をかごに入れる。帰り際に、主人と散歩しているゴールデンレトリーバーの嬉しそうに見える顔を微笑ましくチラ見して家に帰ればしっとりと汗をかいていた。
ちょっとした運動になったかなと思えば、特に何も予定の無い休日がもう有意義なものになった気がした。
昼過ぎ、テレビでyoutubeを見ながら浅いスクワットとアッパーカットを繰り返す。気に入ってるゲーム実況者の動画を見ながら、ふっふ、と腹式呼吸を意識しながら続け、動画が終わる頃には50分も続けていた。
ちょっとした運動でも長い時間やってれば結構汗をかくし、心拍数も上がった。
その直後読書をしてみた。
読みかけだった小説。読書は好きなのだけど、1時間もすると頭に疲れを感じ、読みたくなくなってしまうのが常だ。
だけどその日はいつもより集中できた。気が付けば本は読み終わっていて、時計を見れば本を読み始めて2時間以上経過していた。だけど頭に疲れは感じなかった。
この小説が面白かったからなのか、はたまた、運動脳というほんに書いてあったように、運動後に本当に脳の機能が上がっていたからなのか。
僕は思い込みが激しいタイプなので、本に書いてあることを真に受けたのが原因なんじゃないかなと思っている。
「本に書いてあったんだ、きっとそうに違いない」と。
本には「一日40分以上の運動を、週3度以上続けるとよい」、と書いてあったし効果が出るには早すぎると思う。
きっと僕の単純な思い込みなのだろう。だったとしても、その思い込みのおかげで休日の朝から満足感を得られ、好きな読書を長時間楽しめたのなら幸せな結果となったんじゃないだろうか。
追伸 コーラってペットボトルより缶の方が美味しく感じるのは僕だけだろうか?